ブロガーにとって、note、wordpressのどちらも人気のブログサービスですが、初心者からすると、どっちを使ったほうがいいのか迷うところでもあります。
今回はそれぞれのメリット・デメリットを徹底的に比較してみましてので、今からブログを始めたい方や、サービスを乗り換えようか迷ってる方はぜひ参考にしてみてください。
副業目的でブログを始めるなら断然WordPress
後ほど説明しますが、副業目的でブログを運営したいのであれば、WordPressが圧倒的に有利です。
noteとは
noteは、2014年に コンテンツ製作者向けのプラットフォームとして開発されたサービスです。
WordPress と違い、インストールや設定が不要で、無料登録すれば誰でも簡単にブログを始めることができます。
年々利用者は増加しており、現在は月間利用者数が1000万人を越え、著名人もnoteを使って情報を発信しています。
他の無料ブログと同様画像や音声動画を投稿することが可能です。
また、 noteを介して会員ユーザーとコミュニケーションを図れる様々な機能が備わっています。
ちなみに、noteは主に日本でのみ利用されています。
noteのメリット
- ブログをすぐに始めることができる
- 難しい設定が不要
- 記事を売ることができる
- 「スキ」機能やフォロー機能がある
- コンテストやイベントに参加出来る
ブログをすぐに始めることができる
noteは無料登録で始められるにも関わらず、 記事作成に必要な基本的な機能が全て備わっているため、文章を書けばすぐに投稿することができます。
月額500円のプレミアム会員に登録すれば、予約投稿やコメント欄の設定が可能です。
難しい設定が不要
エディター画面がシンプルで、SNS に投稿する感覚に近いかたちで迷うことなく記事作成に集中できます。
記事を売ることが出来る
自分のスキルや経験を商品として販売することができるので、個性をコンテンツ化することができます。
あまり知られていない一次情報であれば、有益なものとして重宝されます。
投げ銭機能がある
YouTube と同様投げ銭機能があります。
「スキ」機能やフォロー機能がある
Twitter の「いいね!」と同じように、noteには「スキ 」という機能があります。
そしてユーザーをフォロー出来ます。
読者があなたの記事を気に入ってくれた場合に付けられるので、ブログ継続のモチベーションにもつながりますし、フォロワーが増えれば 、あなたの記事を定期的に見に来てくれるファンを獲得することができます。
コンテストやイベントに参加できる
定期的に開催されており、お題に沿った記事作成の募集や、企業とコラボしたコンテストにも参加できます。
noteのデメリット
- カスタマイズが限られている
- 貼れる広告が限られている
- 自分でURL を決められない
- 規約違反でアカウントが停止になる可能性がある
- 独自のSEO対策ができない
- 記事が資産にならない
- note自体のサービスが終了する可能性がある
- データのエクスポートができない
- 販売手数料がかかる
- アクセス解析に費用がかかる
カスタマイズが限られている
noteは設定がシンプルな分、HTMLやCSS、JavaScriptを利用した細かい設計ができません。
これは、 色分けしたり動的なデザインを加えたい人にとっては大きなデメリットです。
また会員制の大規模サイトを作るのにnoteは向いていません。
そもそもnoteは、文章に重きを置いているプラットフォームです。
貼れる広告が限られている
noteで利用できるアフィリエイトは Amazon アソシエイトのみです。
noteより WordPress の方が副業に向いているという理由はここにあります。
正確に言うと、規約で Amazon アソシエイト以外のアフィリエイトが禁止されているわけではなく、 Amazon アソシエイト以外のアフィリエイトコードを貼っても機能しない仕様になっています。
そのためnoteを使って広告収入で報酬を得たい場合、A8.netなどのASPと比べて、単価が低い Amazon アソシエイトのみで売上を出さなければなりません。
自分でURL を決められない
独自ドメインのように一から URLを設定することができません。
変更ができる箇所は一部だけです。
なので、ユーザーにとっては URL を見るだけでは記事の内容が判断できない仕様です。
※note proであれば独自ドメインが使えます。
規約違反でアカウントが停止になる可能性がある
noteの規約に従わない場合はアカウントが停止されてしまいます。
独自のSEO対策ができない
noteでは細かいSEO設定ができません。
WordPressであれば、メタディスクリプションやAltテキスト、noindexといった、検索エンジンのクローラーに対しての命令や要望を送る設定が可能です。
記事が資産にならない
noteは WordPress と違ってnote専用のドメインを使うため、 資産として残すことができません。
たとえ誰も真似できないような詳細で斬新な記事を作ったとしても、結局はnoteを運営している会社の資産となってしまいます。
また、アクセスが集まったとしてもnote自体のドメインパワーが上がるだけです。
note自体のサービスが終了する可能性がある
2020年に11年間運営が続いていた 「NAVER まとめ」というサービスが終了しました。
理由の一つに Google のアルゴリズムアップデートが影響したと言われています。
新しいサービスが生まれれば、同時に衰退していく媒体も必ず存在します。
Google は世界的シェアを誇る検索エンジンを運営している企業です。
Google 検索の検索結果順位を扱う部門に所属する、SEOの専門家であるマット・カッツ氏が推奨しているように、将来性を考えるのであれば WordPress が安定していると言えます。
データのエクスポートができない
現段階では、noteにはデータのエクスポート機能がありません。
よって、WordPress のようにデータ移管によるブログサービスの移行が出来ないということです。
データが消えてしまうのを防ぐためのバックアップは可能です。
販売手数料がかかる
noteは、コンテンツを販売する場合必ず手数料が差し引かれます。
具体的には、売上金額から決済手数料を引いた額の10%をプラットフォーム利用料として払わなければならず、定期購読マガジンの場合は20%になります。
決済手数料は、クレジットカード決済では売上金額の5%、携帯キャリア決済では売上金額の15%となっています。
アクセス解析に費用がかかる
Google Search ConsoleやGoogle Analyticsを使用する場合、WordPress であれば、プラグインのインストールもしくはホームページ上でドメインを登録すれば無料で使えるようになりますが、noteだと、有料の「note pro」に加入しないと利用できません。
しかもnote proは、月額¥50,000(税抜き)と結構高額です。
これは新品のPS5が買える金額なので驚きです。
WordPress とは
WordPress とは 、ホームページの作成や、記事の投稿が簡単にできるCMS(コンテンツマネジメントシステム)というコンテンツ管理システムの1つで、「プラグイン」と言う 世界中のプログラマーが提供するツールを使うことで、豊富なカスタマイズを施すことができるプラットフォームです。
ブログのテーマ(テンプレート)の数は、他の媒体とは比べ物にならないほど無数にあります。
WordPress のデメリット
- サーバー代とドメイン代がかかる
- 初心者には設定が難しい
- 自分でメンテナンスを行わなければならない
- アクセスに時間がかかる
- SEO対策が必要
サーバー代とドメイン代がかかる
WordPress でブログを運営する場合は、まず独自ドメインである必要があるため、必ずレンタルサーバーと契約しなければいけません。
ドメイン代は種類によって異なりますが、1円~10000円と幅があります。
サーバー代は、wordpressが使える安いプランだと月額1000円以内でレンタルが可能です。
初心者には設定が難しい
WordPress はできることがありすぎて逆に情報量が多いので、ブログに全く触れたことがない人が始めると、混乱する可能性があります。
設定をしていくうちに訳がわからなくなり挫折する人もいるぐらいです。
最初はある程度の知識が必要なので難しいですが、慣れれば大丈夫です。
自分でメンテナンスを行わなければならない
WordPress はnoteと違い、自分でデータのアップデートをしたり、予期せぬトラブルに対処しなければなりません。
あまり聞いたことはないですが、メンテナンスを怠るとウイルスやハッキングの対象になる可能性はゼロではないです。
アクセスに時間がかかる
WordPress はサイトやブログを一から構築する必要があるので、検索エンジンから認知されるためには時間がかかります。
早くてもだいたい2ヶ月後か3ヶ月後ぐらいからアクセスが徐々に増えていきます。
早く成果を出したい人にとっては少しきついかもしれません。
SEO対策が必要
WordPress がいくらSEOに強いからと言って、設定が適当だといつまでたっても集客が見込めない可能性があります。
外部からの影響を受けることもありますので 、しっかりとした情報収集が大切です。
WordPress のメリット
- カスタマイズが豊富
- 個人的なブログからEC サイトまで作れる幅が広い
- マネタイズが可能
- 検索上位が狙える
- サービス終了の心配がない
- WordPressで培った経験が他にも活かせる
カスタマイズが豊富
デメリットとしてできることが多いという説明をしましたが、逆に言うと初心者でも、Webデザイナーにも負けない完成度が高いサイトを作れます。
WordPressでは権限が個人に委ねられているので、PHP や JavaScript を勉強すればいくらでもテンプレートファイルを編集することができます。
個人的なブログからEC サイトまで作れる幅が広い
noteの特徴として、「コンテンツの販売 」が挙げられますが、WordPressでも、知識さえあれば Amazon や楽天市場のように会員制のEC サイトを個人で立ち上げることが可能です。
マネタイズが可能
WordPressでは、GoogleアドセンスやAmazonアソシエイトだけでなく、ほぼ全ての ASP を扱うことができます。
これはブログで稼ぎたい人にとってはありがたいことです。
検索上位が狙える
noteやライブドアブログ、はてなブログといった無料ブログとは違って、Wordpress は細かい SEO設定 が構築しやすいので、貪欲に知識を吸収すればするほど 検索上位を狙うことができます。
SEOは 、キーワードだけでなく、サイトの表示速度やコンテンツの網羅性 、サイトマップの最適化など他にも多岐にわたりますが、WordPress であれば全ての設定が可能です。
また、自分の知識に限界があったとしても、プラグインが手助けしてくれることもあります。
サービス終了の心配がない
WordPress で作成したブログはほぼ永久にネット上に残るので、資産化したい人におすすめです。
ただし、ドメイン代やサーバー代といった維持費は払い続ける必要があります。
WordPressで培った経験が他にも活かせる
WordPress に限らず、記事を作成するには、文章だけでなく、画像や動画、SNSの活用、そして、マーケティング能力が必要です。
加えて、 WordPressでブログやウェブサイトを作ることによってプログラミングを学ぶ機会を得ることができるので、 これらの経験を活かして、Web デザイナーやマーケター、ITエンジニアを目指すことも可能です。
noteとwordpressは結局どっちが使いやすい?
noteが向いている人- 日記感覚で記事を書きたい人
- SNS のように情報発信をしたい人
WordPress が向いている人
- デザインやレイアウトを自分でカスタマイズしたい人
- ブログで副業したい人
- 分析が好きな人
noteとwordpressの使い分け
これまでの解説を読んで、「noteって役に立たないんじゃない?」と思った方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
例えば、noteで気軽に情報発信してコミュニティを生かした集客を行い、詳しい内容を記載した記事はWordPressのリンクに誘導するといった、それぞれの特性を活かしたコンテンツ提供が可能です。
逆に、WordPress の内容をnoteで補足するといった使い方もアリです。
noteの強みとしては、とにかく難しい設定は抜きにして、自分が伝えたいと思ったことをすぐに発信できます。
WordPress の場合、記事を作成しようと思っても、カスタマイズが豊富すぎて逆に細かいデザインやレイアウトが気になってしまいます。
noteであれば、文章を書く、コミュニティを増やすといった一連の流れをスムーズに完結することが出来ます。
WordPress は、自由度の高さを生かして、自分がやりたいようにブログやサイトを構築することが可能です。
色の使い分けやカラムの構成、広告の配置など、目的に応じて自分の理想に特化したコンテンツを提供できることが最大の魅力です。
noteの記事をwordpressに埋め込む方法
note記事のhtmlをそのままWordPressに貼り付けることで、記事の埋め込みが可能になります。
まずはnoteにログインします。
投稿画面を開きましょう。
少し下に移動します。
3つの点々マークがあるので、クリックすると「その他」という表示が出現します。
選択してみると
「サイトに貼る」という表示に変わるので、もう一度クリックします。
あとは表示されている htmlをWordPress の好きな箇所に貼るだけです。
noteとwordpressはどっちが稼げる?
冒頭でもお伝えした通り、ブログで本格的に副業したいのであればWordPress 一択です。
「簡単に集客できるのなら、信頼性が高い noteで有料記事を販売した方が効率がいいのでは? 」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、noteに限ったことではなく、商品を読者に売るためには、内容の信憑性やライティング能力が必要になります。
しかも、WordPress でもプラグインやテンプレートファイルを編集すれば、会員制の記事を作ることが可能です。
加えて、意外と見落としがちな点が、仮にnoteで読者の疑問や不安を解決してくれる詳しい有料記事を書いたとしても、他の人が WordPress で同等レベルのコンテンツを発信していた場合、読者は必ず後者に流れます。
また、noteは WordPress と違い、運営の判断でアカウントが凍結されたり削除されるリスクがあることを忘れてはいけません。
せっかく積み上げたものが一瞬で0になるわけです。
これは、個人だけでなく、サービス自体が終了する可能性も考えられます。
そして、一番大きな差だと言えるのが、ASPの上限数です。
noteはAmazonアソシエイトしか利用できません。
Amazonアソシエイト縛りで稼ぐのは相当ハードルが高いです。
また、noteで記事を売る場合、”お金を払うだけの価値があるコンテンツ”を提供する必要があるのに対し、Wordpressであれば、A8.netやアクセストレードなどの様々なASPを使って、読者が満足する商品を紹介することによって、その分の対価を貰うことが出来ます。
まとめ
- 手軽に情報発信をしたいのであればnote
- 本格的にブログで副業したいのであればWordPress
noteもWordPressもそれぞれ一長一短があります。
まずは、しっかりとしたビジョンで土台を固めてみましょう。
以上が、noteとWordPressの比較についての記事となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。